火葬場のボタンを押す話

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プライベートの話
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1回目のボタン

もう 5年も前の話だ

父が亡くなり 最後のお別れをして 火葬する点火スイッチを押す作業がある

私は男だし 最後は 母と娘がいいだろうと思い 2人に任せた

しばらくしても 2人とも ボタンが押せずにいた

涙が出て 気持ちが込み上がってきたのだろう

全然 埒が開かない

私がぱっとボタンの方を見たら スタッフの方が私に 目線を送ってきた

時間が限られていて もう押し迫っていた

熊本では一日 約30人の方が 火葬されるそうだ

仕方ないと思い 私が押した

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2回目のボタン

今度は 先日 母が亡くなった時の話だ

母の死
椅子に座っていたら、妹から電話があり、[今亡くなったよ]と。 21時38分だった。

最後のお別れの後

今回は 妹とふたりで すぐ 押した

慣れとはいえ 怖いものだ

私のときは・・・

シャワーを浴びていて ふと自分の時は やはり長男が 押すのだろうと 思った

縁起でもない事と皆さんは思うけど

いつかは 来る

その後 色々 冷静に考えてみた

私よりも 子供達が 長生きしているから ボタンが押せる

これは 考え方としては とても幸せな事だ

これが反対なら ゾッとする

そんな事を 考えて思っていると 何故か急に笑いが🤣止まらなくなった

今から 熱い思いをしていくのに 笑いが出てくるのだろう

ここでも なんて 私は 幸せな男だろうと思った

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